スタッフブログリハビリ整形外科運動療法 2023.10.12
高齢者における転倒予防
高齢者の転倒予防は重要な健康管理の一環です。
転倒は、高齢者にとって重大なリスク要因であり、骨折や内出血などの怪我、さらには長期間の入院やリハビリが必要な状態を引き起こすことがあります。
高齢者の転倒予防について、紹介します。
①適切な運動
高齢者は適度な運動を継続することで筋力やバランスを保つことができます。ウォーキング、ストレッチ、バランス運動などが効果的です。
とくに、股関節・膝関節・足関節が重要で、正常な関節可動域や筋力が必要です。また、医師や理学療法士さんの指導の下で行うことが重要です。
②バランスの向上
バランスを改善するために、ヨガやタイチなどの活動が役立ちます。
また、足底の感覚入力をし、足底に刺激を加えます。
これらの活動は体の中心を強化し、転倒リスクを減少させるのに役立ちます。
③環境の改善
家庭の中で転倒しにくいように、滑りにくい床材や手すりの設置、敷物の適切な配置などの対策を取ることが重要です。
また、スーパーなど駐車場のタイヤ止めで転倒する方が非常に多いです。注意してください。
④薬物管理
複数の薬物を服用している場合、相互作用や副作用により転倒リスクが増加することがあります。
定期的に医師と相談し、適切な薬物管理を行うことが必要です。
⑤視力と聴力のチェック
良好な視力と聴力は周囲の状況を正確に把握するために重要です。
補聴器や眼鏡の適切な使用を確保しましょう。
また、雨天時など悪天候の日は、いつも以上に視界が悪くなりますので注意しましょう。
⑥適切な靴の着用
適切な靴は足元の安定性を保つために重要です。
滑りにくいソールやしっかりとしたサポートがある靴を選びましょう。
サンダルやつっかけは、つまずきやすく転倒リスクが増加します。
なるべく避けましょう。
⑦ 食事と栄養
骨の健康を保つためにカルシウムやビタミンDを摂取し、適切な栄養を取ることが大切です。
また、ビタミンⅮは日光浴で体内からも生成されます。
積極的に日光浴をしましょう。
⑧リスク評価
高齢者の転倒リスクを評価するために、理学療法士による検査を受けることがおすすめです。
今の現状を知り、今後の計画を立てていきましょう。
⑨ 介護やサポートの提供
高齢者が必要な日常生活動作を安全に行うために、家族や介護者から適切なサポートを受けることが重要です。
⑩意識的な行動
日常生活での注意深い行動や移動、急な動作を避けることも転倒予防に役立ちます。
できる限り、活動する際は転倒しないよう意識することも重要です。
高齢者の転倒予防は、個々の健康状態に合わせた総合的なアプローチが必要です。
やれることからスタートし、転倒予防に努めていきましょう。
気になる方は、当院スタッフまでお尋ねください。