お知らせスタッフブログ 2026.03.16
パーキンソン病(指定難病6)
〔概要〕
脳内の黒質のドパミン神経細胞の障害によって発症する神経変性疾患。ゆっくりと症状が進行する進行性の病気。ごく一部の患者さんは遺伝子の変異が関連しますが、大多数は原因不明(加齢により発症しやすくなるが、若年層でも発症することがある)。
・発症年齢:50〜65歳で多い。40歳以下で発症するものを〝若年性パーキンソン病”と呼びます。
・発症率:日本国内では1000人に1〜1.5人が発症している。
✳︎黒質のドパミン神経は線条体へドパミンを供給する役割がある。
✳︎パーキンソン病の患者さんでは、ドパミン神経の脱落のため、線条体のドパミンが枯渇した状態になる(ドパミン欠乏症)と考えられている。
〔特徴的な運動症状〕
・振戦(手足の震え)
・動作緩慢(動作の鈍さ)
・筋固縮(筋肉の硬さ)
・歩行障害、姿勢反射障害(小刻みで足をする歩き方、転倒しやすい)
〔非運動症状〕
・便秘
・睡眠障害
・臭覚障害(匂いを感じにくい)
・うつ病や幻視
・小字症
・嚥下困難
〔重症度の分類と生活機能障害度〕
パーキンソン病の症状の程度を表すものが用いられる。
・ホーン&ヤール重症度
・生活機能障害度
〔治療法〕
対処療法になる。症状の程度により適切な薬物療法や手術療法などを用いる。
・薬物療法:9グループの治療薬が使われる。必要に応じて組み合わせて服薬する。基本はL-dopaとドパミンアゴニスト。早期はどちらも有効。
・手術療法:薬物療法で改善不十分な運動症状と日内変動とジスキネジアに対して行うことがある。
〔予後〕
・パーキンソン病は進行性の疾患。進行の速さには幅があり、一般的に、〝振戦”が主症状だと進行は遅く、〝動作緩慢”が主症状だと進行が早いことがある。予後は悪くなく、平均寿命は一般より2-3年短い程度となっている。