院長ブログ 2022.06.17
変形性膝関節症の知識
○変形性膝関節症とは?
加齢に伴い関節の軟骨が擦れて減り、膝関節に水が溜まったり動作時の痛みを生じる病気です。
○膝関節の仕組みと変形性膝関節症
この病気は、膝関節を蝶番に例えるとよく分かります。
関節の中には関節軟骨や半月板や靭帯などがあり、ケガや病気だけでなく、日常動作でも少しずつですが傷を生じます。
ひどくなると軟骨はすり減り、関節が変形して蝶番のようになります。
膝を曲げたり伸ばしたりする動作がスムーズにできなくなります。
これが変形性膝関節症です。
○変形性膝関節症の症状は?
初期では歩きはじめや下り坂の歩行で痛みを感じたらり、少し水が溜まったりします。
一時的に良くなりますが、何度かくり返して生じているうちに徐々に悪化していきます。 多くは、膝の内側に痛みを感じ、進行すると内側の軟骨が消失して脚はO脚に変形し、正座や膝をまっすぐ伸ばすことができなくなります。
○変形性膝関節症の原因は?
原因は1つではありません。
膝のケガや病気が原因になることもありますが、太り気味の女性に明らかな原因なく発症することが多くあります。
○変形性膝関節症の治療は?
①関節腔内注射
膝関節にヒアルロン酸ナトリウムを注射する治療法です。
②理学療法
日常生活の注意と体操の方法を指導します。
③物理療法
痛みをやわらげる方法として、ホットパックやSSP療法などを用いて治療します。
④鍼治療
膝関節の痛み緩和、関節可動域の向上が期待できる治療です。
※当院では鍼治療を行なっています!
⑤装具
膝関節を安定させるサポーターや足装板(靴に入れるもの)などを用いて治療します。
⑥投薬
痛み止め・漢方や湿布などを用いて治療します。
⑦手術
痛みや変形が強い場合は行うこともあります。