医療法人 共生会 井上整形外科クリニック

院長ブログ 2022.09.15

足関節後方インピンジメント症候群

症状

 

サッカーでインステップキックやシュートをした時、クラシックバレエでpointe姿勢を取った時など、スポーツ中に足関節を強く底屈(つま先立ちの状態)させた時に足関節後方に痛みを生じるのが特徴です。

 

スポーツ活動により、障害でなることが多いですが、捻挫などの外傷がきっかけになって発症することもあります。

 

 

 

病態

 

スポーツ中に足関節を強く底屈(つま先立ちの状態)させた時に、足関節後方で骨どうし(踵骨や距骨など)が衝突したり骨や滑膜などの軟部組織が挟み込まれたりするために痛みが生じるとかんがえられています。

 

 

 

 

診断

 

・底屈テスト

足関節を強制的に底屈させると症状が誘発されます。

 

X線検査

単純X線撮影を行い足関節後方の骨の状態や余剰骨(三角骨)の有無を検査します。

 

・その他の検査

CTMRI検査を行うこともあります。

 

 

治療とスポーツ復帰

 

・保存的治療

スポーツの休止

消炎鎮痛薬の投与

鍼治療

局所注射

テーピングやサポーターの使用

 

・手術

保存的治療で痛みが取れない場合に行うこともあります。術後は腫れや痛みの程度に応じてリハビリを進めます。

 

・スポーツ復帰

痛みが軽くなれば、足関節の可動域訓練や筋力強化バランス能力向上等の訓練を行います。理学療法士さんの協力のもとスポーツ復帰を目指します。

 

 

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